〜その4 武器から見るMOHAA歴史変遷〜

MOHAAのマルチ対戦で使用される武器は、日々変化した。
今日は使用される武器から見たMOHAAの変遷を見ていこうと思う。



■バズーカとショットガン

初期のMOHAAマルチ対戦では、後に多くのクラン規約で使用不可とされたバズーカやショットガンが多用されていた。
両方とも初心者用の武器とされ、どこの鯖でも使用可能な設定となっていた。



FPSの有名プレイヤーとして、SIGUMA氏がいる。
彼は最近日本人初のプロゲーマーとなったが、いまだ見てない人のために彼自身のサイトと、雇い主であるASKのアドレスを載せておこう。
http://www.ask-corp.jp/news/news050127.html
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20050128/siguma.htm
http://www.siguma.net/

SIGUMAもかつてnestaの主催する渋谷MOHAA大会に出場している。
使用した武器はSMG
当時の記録によると、「SMGなのにスナイプされているような正確な射撃」「すさまじい反応速度」により、ほかのプレイヤーを圧倒したという。
しかし、そんな彼でもついにこの渋谷大会では準優勝に終わった。
一位を獲得したのはやはりショットガン使いだった。



残念ながら、当時の結果が乗っていたHPが何故か見えない。
かわりに、当時の2chスレを乗せておこう。
http://game.2ch.net/game/kako/1017/10174/1017456539.html
↑の148当たりの書き込みからである。



MOHAAのショットガンは悪質である。
接近戦に持ち込めば、まずSMGで勝つことは不可能である。
これは、MOHAAというゲームでは、CSなどと違い、SMGやMGでは瞬殺がほぼ不可能であるという点にも関連している。
だからスポーツFPSと言われるのかもしれない。


とにかくショットガン・バズーカは各鯖を席巻した。



そのうち各地でSG・BZの使用を鯖設定から排除してほしいという世論が高まる。
それでもなお、ゲームに最初から付属している、いわば「仕様」である武器を、完全に排除するのはどうか、という意見もあり、2chなどを中心に激論が交わされる時代が続いた。


しかし、最終的にはSG・BZ排除が標準となり、この2つの武器は、いわゆる「お祭り武器」としてほそぼそと使用されるようになる。

さて、話を初期のMOHAAに戻そう。


■ライフルと狙撃銃

このころ、もっとも使用されていた武器は、トンプソン、MP40、STG44、そして狙撃銃であろう。
注目すべきは、ライフルの使用者が、初期は少なかった点である。

後期になると、枢軸側ではSMG・MG使用者よりもマウザー使用者のほうが多い軍編成となっていたりする場面が多々見られるようになったが、このころは全体的にプレイヤーレベルが低い段階であり、ライフルを有効利用できるプレイヤーは少なかったためだと考えられる。


そしてライフルの使用者も少なかった時代、遠距離戦を決したのはやはり狙撃銃であった。

狙撃銃もSG・BZと同様、論争を巻き起こすことになる。
初期設定では、狙撃銃の携行弾数は相当多く、スモークグレネードなど、回避手段が無いMOHAAにおいては、視界の開けた場所での単騎行動は、ほぼ自殺行為であったのだ。

UBCSにおけるG-7鯖でも、初期では狙撃銃を無くした鯖を立ち上げたりしていた。
2chで誹謗中傷と食らったこともあったがw
今ソースを探してみたが、見つからない。
とにかく
「g-7とかいうやつの鯖、狙撃銃使えない、UBCSヘタレ」
「UBCSは自分の都合のいいように鯖設定するからなー」
的な書き込みがあったのは事実だ。

結局は狙撃銃は弾5発というのが標準としてまずWARZONEで採用され、それがほかの鯖設定にも波及していった、というのが流れだろう。
ちなみにUBCSでは最後まで狙撃銃は10発設定だった。
なぜかはわからん。
おそらく隊長が
「5発は少なすぎるよToT」
あたりの考え方だったのだろう。
おかげで数多くの、実にSMG使いであるCASTERにとってはウザイ、いや頼もしい狙撃陣が組まれたわけだが。



■手榴弾


あまり触れても面白くない話題であるが、最後にグレについて触れようと思う。
グレの初期設定は6発ほど各人が携行しており、これはすごく多い。
MOHAAのグレは、一撃で敵を葬れるほどの威力を与えられている。
野鯖では、まず最初にグレ投げ合戦から戦闘が始まることを考えると、これは異例の多さといえる。
まぁおかげでUBCSではasuka氏を筆頭としてお土産戦法が発達したわけではあるが。
後に多くの鯖で、手榴弾は1発携行が主流となり、お土産戦法は廃れていくことになる。

(ちなみにお土産戦法は、死に際にグレを投げるいわゆる「お土産」ではなく、V2の連合左進入口で連合側が密集しているところで、グレを投げまくりながら敵中を駆け抜け、自分も撃たれるものの、敵を一気に5〜6人葬る自殺戦法を指す)




このようにしてMOHAAは変遷していった。
結局は使用される武器はライフル、SMG、MGが主体。
狙撃は弾少ない、と、FPSゲームとしては異例の武器バリエーションの少なさで世論が固まることとなった。

後に続編であるMOHSHでは、ゲベールグレナートというマウザーに迫撃砲がくっついたような武器が登場するが、SHは今回の議題外なので論述は避ける。