〜マシュタール市〜
UBCS高官:開廷する。
UBCS高官:HEINZ CASTER中佐、起立せよ。
CASTER :・・・・
UBCS高官:本日は貴官のマシュタール市における戦闘中に起きた行動について
審議を行う。貴官は中東連合軍と米海兵隊の交戦中である
マシュタール市において、米軍作戦行動を阻止するため
任務に就いていた。認めるか?
CASTER :はい・・。
UBCS高官:貴官の指揮する第1UBCS分隊は米軍補給基地の制圧のため、
Vodnik輸送車両にて同地点へ急行していた。そのとき
同乗していたのはtomo曹長、Raiden曹長、NVGA一等軍曹。
間違いないか?
CASTER :そうです。
UBCS高官:第2UBCS分隊は先行して同地点を攻撃中であり、米軍海兵隊の
反撃にあって壊滅状態にあった。
そのとき唯一生存しており、なお戦闘中であったのはgon曹長
ただ一人であった。
CASTER :・・・・
UBCS高官:gon曹長は勇敢な戦闘の末、3名の米兵をMG36にて殺傷、同地点
を制圧しかけていた。そして貴官の分隊は同地点に到達した。
CASTER :・・・・
UBCS高官:・・・貴官は同地点でgon曹長を敵と誤認し、これを殺害した・・。
CASTER :ち、違う!
UBCS高官:・・・・・・・。
CASTER :ヘリポートへ向かうVodnikの中ですでに無電は入っていた・・。
gon曹長が3名の米兵をただ一人で射殺し、同地点を制圧しかけて
いたこと・・・。
第1分隊は到着してもすでに任務は完了しかけていたこと・・・。
UBCS高官:・・・・。
CASTER :そしてヘリポートが見えたとき、gon曹長は手をふっていた・・。
自信と誇りに満ちた眼で私を見ていたのだ・・・・。
UBCS高官:そして君は彼を轢き殺した。
CASTER :私は指揮官だ・・。
だがあのときの私は確かに彼の功績を羨んでいた・・。
だが・・・だが何よりあのとき私の耳に誰かが囁いたのだ・・。
「轢け!轢け・・・!!!」
UBCS高官:それは誰だった?
CASTER :わからない・・・。悪魔が囁いたとしかいいようがない・・・。
・・・厳罰は覚悟の上だ。除隊もやむを得ない。
UBCS高官:・・・この件に関しては上層部からの言付けがあってな。
CASTER :・・・??
UBCS高官:貴官は通常通り原隊に復帰、任務に戻れとのことだ。
CASTER :・・・・・・。
UBCS高官:貴官は中佐だ。佐官級の人間が不祥事を起こしたとなると、
統率上色々面倒らしい・・。
・・現場にいた3名の隊員にはすでに話してある・・。
原隊に戻れ、これは命令だ。
CASTER :・・・了解であります。
UBCS高官:この件に関する資料はこの時点をもって全て抹消される。
gon曹長はマシュタール市の戦闘で戦死。二階級特進を持って
それに報いるものとする。
また、現場にいた住民はUBCS特務部隊により秘密裏に処理
された。
CASTER ;・・・!
UBCS高官:・・では閉廷する・・・・。
ここで記録はとぎれている。