〜高知OFF〜

高知OFFの様子を記録に残そう!

6月16日。
CASTER大尉は、前日UBCS上層部より少佐への昇進辞令を受け取っていた。


午前中、UBCS付属病院での業務を終えたCASTER少佐は、自宅へ向かっていた。
何でも大阪支部から訓練生が来るらしい。
そういえば昨日の午前4時くらいにメールが入っていた。


そして今日、6月16日午前。遂にその訓練生からの第一報が入った。


「・・・もしもし?」
「うぁあああーCASさーーーーん、高知ついたーーーー!」
「・・・今どこ?」
「あのねーーー!高知えきーー!!」
「じゃぁ○○駅を目指してくれ」
「りょうかーーーーい」


・・・。
なかなか賑やかだ。長らく大阪支部から遠ざかっているが、新兵の訓練も変わったのだろうか。


そして30分ほど経過しただろうか。その訓練生gonから連絡が入った。


「ついたー!!○○ついたーー!!」
「そうか、じゃぁそこから××病院へ向かってくれ、標識出てるだろ」
「りょうかーーーーい」


5分後。


「どこーーー?」
「目の前だ。白いジャケット。」
「いーーーたーーーーーーーーーーー!」


私は当然、古き良きUBCSを思いだし、彼が「gon曹長!着任しました!」と敬礼するのを待っていた。
こういうときは最初の印象が肝心だ。
そしてgon軍曹が口を開いた。


「CASさん腹減ったー!」






聞き間違いだろうか。





「寿司ー!寿司ー!」





何かの間違いだろうか。





とりあえず私はすでに昼の食事は終えていたため、コンビニで何か買えと指示した。
その場その場、あるものを食べて生き延びるのも訓練のうちである。


私は自宅に彼を招いた。

「お湯ー!」

・・・・

「あああぁ!!CASさん!お箸がないーーー!」

・・・・

「このお汁、床にまきたいー」




軍法会議ものである。




ともかく、せっかく高知へ来たのだから、観光名所へ連れていかなければいけない。
私とgon軍曹、そして連れの正太郎とかいう男は桂浜で上陸作戦を想定した訓練を施行することにした。


「ふーが!ふーがのりたいー!」


最新車に乗ることは経験として重要だ。
私は快諾し、彼らをFUGAに乗せ、桂浜へ向かった。


途中、gonは電話をし始めた。本部に着任の報告だろうか?



「うーん、今こうちー」
「えー、くるまのってるー、こうきゅうしゃー」
「ほんとだってー、しらないひとのくるまー」



ここが中国なら2時間後に銃殺である。



そんなこんなで桂浜へついた。
長い階段を上り、坂本龍馬銅像の元につくと、高知名物のアイスクリンを売っていた。
私はそっと千円札を出し、彼に渡した。


「うっわー!おごり!?おごり!?おっとなー!いしゃー!!!」


大喜びだ。



200円x3で600円。
お釣りは何故かgon軍曹のポケットに吸い込まれていった。
帰りの高速代の足しにするそうだ。


桂浜では上陸訓練を行った。
立ち入り禁止と書いてあった海岸の岩に登る。


「行くぞgon!」
「なんで医者がこんなことを・・・」


ブツブツ言いながらもついてくる。さすがUBCSの精鋭である。
そこで写真を2〜3枚撮った。いずれUPされることだろう。



その後高知城へ向かった。
古い遺跡を研究し、新しくは要塞攻略を想定する。
長い階段を上り、ふと見上げると、本丸のひさしの下に杭が大量に伸びている。

私は解説を始めた。


「あれは石垣から潜入しようとした忍びや乱破が登れないようにしてあるのだ」
「うっそーーー、だってあれ金属じゃん!絶対最近付け足しだってー!」


高知城見学は終わった。



激しい訓練の後、私は彼らを寿司に誘った。
おらんく屋という、高知でも結構高い寿司屋だ。
私は遠路はるばる来た彼らをねぎらうつもりだった。


「いくらー!」(1貫320円=2貫で640円)

「子持ちこんぶー!」

「中トロー!」(1貫350円=2貫で700円)


gon軍曹の向こうでは正太郎君が遠慮がちにえびとか鉄火巻きを食べている。


「くっはー!これなかなか食えないよ!」


そんなこんなで寿司屋での食事が終了した。


「ごちそうさまでしたー!」


おぉ、やっと社会人ぽい発言を聞いた。



気がつけば時間は夕方だった。
私は再びUBCS病院へ戻らなければいけない。


病院へ戻り、彼らは帰っていった。





そして私は思った。


IRCでどんな発言をしてるか、をよく考えてから高知に招くべきだった、と。