〜文学〜
漫画は文学である。
漫画は間違いなく一個の文学である。
文章で伝えきれない情景を一枚の絵として表現できる。
映画では表現しきれない架空の世界や生命体を簡単に表現できる。
文章で作者の意図を読者に伝えようとすると、そこには必ずズレが
生じる。作者の思い描く人物像と読者の思い描く人物像は似て非なる
ものだ。
読者は文章を読んで、それぞれ思い思いの人物像を心の中に築き上げる。
それは文章の魅力でもあるのだが。
映画で作者の意図を伝えるのには限りがある。
技術は進化していくとはいえ。
それに間に多くの人が媒介するがために生じるズレもある。
漫画のみが作者の意図を誰の干渉もうけず、紙の上にペンだけで表現可能なのだ。
漫画はすでに社会的地位を勝ち取った。
多くの偉大な先駆者達の功績によって、ただの子供の娯楽ではなくなった。
漫画を元に制作された映画や舞台、ドラマのなんと多いことか。
漫画は子供の読むもの、と思っている大人はギャグマンガしか知らないのだろう。
漫画は間違いなく一個の文学である。
今日、「銀河鉄道999」を全12巻読み終えて思った。